7/31,ゼミ生が卒業研究をした結果を発表する,卒業研究最終発表会が実施された.久保ゼミでは,中国人留学生のキョウ君が,オフショアリングとブリッジSEをテーマに発表をした.
彼は,留学生という立場を活かしてこのテーマに取り組んでいて,オフショアリングのコンサルタントや現役ブリッジSEへのインタビューにより,興味深い証言を取っている.日中のIT業界はオフショアの受発注関係としての相互依存を強めていたが,今般の金融危機以降,日本側は不景気でオフショアを絞り込むようになり,一方の中国側では「ジャパン・パッシング」を模索し始めて欧米へ接近するといった動きがあることが見えてきたというのだ.そういう状況を踏まえた上で,日本語を学んだ中国人留学生が,日本と中国の未来の関係をどのように捉えて自分のビジネスをするべきなのか.切実で,興味深いテーマだと思う.出版すれば,売れそう.
座長をしていた柏木先生からは,「さすが,一番まとまってましたね」というお褒めの言葉をいただいてうれしかったけれど,研究のテーマはともかくとして,プレゼンはスライドごとの主張が甘く,全体のペース配分も下手で,実際のところ,褒められるような出来ではなかった.
差し替え締め切りは8/6であるが,論文の体裁や結論の練り具合もまだまだで,指導教員としては,これで間に合うのか不安でいっぱいである.
ぼくの意見を鵜呑みにして言いなりになって論文を書くのではなく,自分の力で自分の意見として書いて仕上げることに誇りを持ってもらいたいと思う.上流工程を日本側が担当し,下流工程を中国側が担当するというような,これまでの形からは未来を生み出せないというのが,この研究の結論なのだから.